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AWXにおけるExecution Environment: その役割と利点
Execution Environmentの概要
Execution Environment(実行環境)は、Ansible Automation Platform(AAP)、およびその前身であるAWXで利用できる機能で、ジョブの実行を管理するために使用されます。
Execution Environmentは、ジョブを実行するために必要な依存関係と設定をカプセル化し、ジョブが実行される環境を制御し、ジョブの再現性を向上させます。
Execution Environmentのタイプ
AWXでは、以下のタイプのExecution Environmentがサポートされています。
- ローカル環境: ローカルマシンでジョブを実行します。
- リモート環境: リモートマシンでジョブを実行します。
- ホストグループ環境: インベントリで定義されているホストグループでジョブを実行します。
- 仮想環境: 仮想マシンでジョブを実行します。
- コンテナ環境: コンテナでジョブを実行します。
Execution Environmentの利点
Execution Environmentの使用には、以下のような利点があります。
- ジョブの再現性の向上: Execution Environmentはジョブを実行する環境を標準化し、ジョブが異なる環境で実行されても期待どおりに動作するようにします。
- 依存関係の管理の簡素化: Execution Environmentはジョブに必要な依存関係を追跡し、ジョブの実行に必要なすべてのコンポーネントが利用可能であることを確認します。
- セキュリティの強化: Execution Environmentは、ジョブが承認された環境でのみ実行されるように制限することで、セキュリティを向上させます。
- スケーラビリティの向上: Execution Environmentは、ジョブを複数の環境で実行することでスケーラビリティを向上させます。
- トラブルシューティングの容易化: Execution Environmentはジョブの実行に関する詳細情報を提供し、トラブルシューティングを容易にします。
Execution Environmentの作成と管理
Execution Environmentは、AWXのWebインターフェースまたはAPIを使用して作成および管理できます。
Execution Environmentを作成するには、次の手順に従います。
- AWXのWebインターフェースまたはAPIにログインします。
- インベントリ > Execution Environments に移動します。
- Create ボタンをクリックします。
- Execution Environmentの名前とタイプを入力します。
- その他の設定を必要に応じて入力します。
- Save ボタンをクリックします。
まとめ
Execution Environmentは、AWXでジョブの管理に使用される強力な機能です。
Execution Environmentを使用すると、ジョブの再現性、依存関係の管理、セキュリティ、スケーラビリティ、トラブルシューティングが向上します。
AWX環境を最大限に活用するには、Execution Environmentの使用を検討することをお勧めします。