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Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる


公開: 2022年07月17日

HASURA
Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

HASURAはPostgreSQLと連携して、自動でgraphQL APIを導入できるOSSです。
DBのモデルをアプリ側で頑張ってAPI開発しているケースも多いですが、HASURAを使えばバックエンド開発は不要です。
今回はこのHASURAを使って、任意のデータの入出力CRUDを試してみたいと思います。

目次

HASURAの特徴

HASURAの特徴は以下です。

  1. HASURAを導入するだけでデータベースもテーブルのAPIが作成できる
  2. テーブルやレコードに対する認可(Authorization)機能がある
  3. キャッシュ機能があり、動作が速い
  4. Webhook機能があり、データの変更をトリガーできる

ほかにもHASURAには多くの機能がありますが、基本機能を見ていきたいと思います。

HASURAの導入

公式手順に沿って作業していきます。
公式ページはこちら
Quickstart with Docker

前提条件

今回の前提環境です。 Dockerが動作すれば基本は問題ないので、環境にあわせて読み替えても良いです。

  • 実行マシン
    • OS: Windows11
    • CPU: Intel Core i7 1160G7
    • MEM: 16GB
  • Docker実行環境
    • VirtualBox v6
      • CentOS7
    • Docker version 1.13.1
    • docker-compose version 1.28.2

Step 1: HASURAとpostgreSQLのdocker-compose.ymlを取得する

以下でHASURA用のdocker-composeをダウンロードする。

# in a new directory run
wget https://raw.githubusercontent.com/hasura/graphql-engine/stable/install-manifests/docker-compose/docker-compose.yaml
# or run
curl https://raw.githubusercontent.com/hasura/graphql-engine/stable/install-manifests/docker-compose/docker-compose.yaml -o docker-compose.yml

ダウンロードしたファイルの中身は以下となっている。

[root@localhost test]# cat docker-compose.yml
version: '3.6'
services:
  postgres:
    image: postgres:12
    restart: always
    volumes:
    - db_data:/var/lib/postgresql/data
    environment:
      POSTGRES_PASSWORD: postgrespassword
  graphql-engine:
    image: hasura/graphql-engine:v2.4.0
    ports:
    - "8080:8080"
    depends_on:
    - "postgres"
    restart: always
    environment:
      ## postgres database to store Hasura metadata
      HASURA_GRAPHQL_METADATA_DATABASE_URL: postgres://postgres:postgrespassword@postgres:5432/postgres
      ## this env var can be used to add the above postgres database to Hasura as a data source. this can be removed/updated based on your needs
      PG_DATABASE_URL: postgres://postgres:postgrespassword@postgres:5432/postgres
      ## enable the console served by server
      HASURA_GRAPHQL_ENABLE_CONSOLE: "true" # set to "false" to disable console
      ## enable debugging mode. It is recommended to disable this in production
      HASURA_GRAPHQL_DEV_MODE: "true"
      HASURA_GRAPHQL_ENABLED_LOG_TYPES: startup, http-log, webhook-log, websocket-log, query-log
      ## uncomment next line to set an admin secret
      # HASURA_GRAPHQL_ADMIN_SECRET: myadminsecretkey
volumes:
  db_data:

デプロイするコンテナはHASURApostgresqlだ。
自分は8080ポートをほかでよく使うので、graphql-engine(HASURA)を8081に変更した。

graphql-engine:
image: hasura/graphql-engine:v2.4.0
ports:
- "8080:8080"

↓に変更

graphql-engine:
image: hasura/graphql-engine:v2.4.0
ports:
- "8081:8080"

Step 2: HASURAを実行する

ダウンロードしたdocker-compose.ymlがあるディレクトリで以下を実行する。

$ docker-compose up -d

以下のようになればコンテナの起動が完了となる。

[root@localhost test]# docker-compose up -d
Building with native build. Learn about native build in Compose here: https://docs.docker.com/go/compose-native-build/
Creating network "test_default" with the default driver
Creating test_postgres_1 ... done
Creating test_graphql-engine_1 ... done

docker-compose psでコンテナの状態を確認する。

[root@localhost test]# docker-compose ps
        Name                       Command              State           Ports
--------------------------------------------------------------------------------------
test_graphql-engine_1   graphql-engine serve            Up      0.0.0.0:8081->8080/tcp
test_postgres_1         docker-entrypoint.sh postgres   Up      5432/tcp

Step 3: HASURAをデータベースに接続する

起動済みのHASURAにWebブラウザからアクセスする。

接続先はhttp://localhost:8081だ。
接続できると以下の画面が表示される。
Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

以下のように画面を操作する。

Data -> Manage -> Connect Database

Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

そして、以下を入力する。

postgres://postgres:postgrespassword@postgres:5432/postgres

このアドレスはHASURAから見た時のpostgresになるため、コンテナ間通信になる。
docker-compose.ymlでpostgresqlコンテナのコンテナ名とポート番号が対応していることを確認したい。

Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

無事データベースと接続完了すると以下のようになる。

Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

Step 4: HASURAでテーブル作成とgraphQLでデータ取得

ここまで来たら後は実際に使ってみるだけです。

テーブルの作成 Create a table

Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

Data -> Create table

以下のようなテーブルをGUIから作成します。

profiles (
  id SERIAL PRIMARY KEY, -- serial -> auto-incrementing integer
  name TEXT
)

Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

カラムはidnameで、idはPrimary keyでautoですね。

テストのためにいくつかのレコードを追加しておきましょう。

Insert Row -> nameに値を入れる -> Save

以下のような感じになる。
Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

次はgraphQLのクエリを使ってデータを取得してみる。

HASURAでgraphQLを実行する際はGraphiQLから実行する。

HASURAのgraphQLのエンドポイントはhttp://localhost:8081/v1/graphqlだ。

以下のクエリを実行してみる。

query {
  profiles {
    id
    name
  }
}

以下が実行結果だ。
Docker-composeでHasuraを動かしてgraphQLを使ってみる

graphQLの結果

{
  "data": {
    "profiles": [
      {
        "id": 1,
        "name": "hoge"
      },
      {
        "id": 2,
        "name": "fuga"
      },
      {
        "id": 3,
        "name": "piyo"
      }
    ]
  }
}

今回のクエリはテーブルprofilesのカラムidnameを取得するもの。 CRUDにおけるreadに当たる操作なのでmutationではない。

このようにテーブルに対して何も設定しなくても簡単にレスポンスを受け取ることが出来た。

関連記事: postgresql

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